ふと昔を思い出してしまった。

自分の今の人格を作ったひとのことを。
そのひととはかれこれ９年間ぐらいずっと一緒に過ごしていた。
途中くっ付いたり離れたりもあったけど。
気がつけば、いつもその人に頼りっぱなしだった。
強くならねばならないときに、その優しさに甘えて、気付けばそのひとに頼りっぱなしの自分になっていた。
一言でいうなら『依存』か。

お互い、このまま腐れ縁でずっと続いていくのかと思ってた。

まぁ結局俺が引っ越してからは縁が遠くなった。
でも、何かあると電話をしてそのひとにすがってしまっていた。

そして今。
そのひととはもう連絡はとっていない。
でも、誰かに依存する癖は未だに治らぬまま、ひねくれてしまった自分がいる。
自分の弱さを隠す為にわざとひねくれてしまったんだろうな、と思う。

逢おうと思えば逢える。
でも、逢いにいく勇気はない。
多分逢った瞬間に泣いてしまいそうだから。


窓の傍に寝っ転び夜風を頬に感じ天井を見上げながらふとそんな昔を思い出してしまった河村でした

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